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【導入企業インタビュー】SAPジャパン 稲垣利明氏が語る。DX推進で「テックタッチ」が発揮する、ラストワンマイルの価値

こんにちは!
テックタッチ広報担当です。

テックタッチでは、大手企業のお客様を中心にデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」の導入を進めています。

今回は、世界各国の名だたる企業に基幹システムを提供しているグローバル企業であるSAP社の日本法人、SAPジャパンを訪問。Enterprise Cloud事業を統括する稲垣利明バイスプレジデントに、テックタッチ導入の理由や評価、今後の期待について、弊社代表の井無田がインタビューした様子をお届けします。

<稲垣氏プロフィール>
SAPジャパン株式会社 バイスプレジデント Enterprise Cloud事業統括 稲垣利明(いながき としあき)氏
2003年、SAPジャパンに新卒で入社。ERPの営業を経て、複数の部門で営業マネジャーを経験。2015年より人事管理システムの「SAP SuccessFactors」を担当。2022年より現職となり、SAPにおけるクラウド事業の中核である、Enterprise Cloud事業を統括。


いかにストレスなく使ってもらうか。DXを実現するための「How」が細やか

―――近年、SAPでは「SAP SuccessFactors®」「SAP S/4HANA®」「SAP Ariba®」などのクラウド製品を積極的に展開していますよね。クラウド事業の責任者である稲垣さんは、どのような思いでこの事業を率いているのですか。

稲垣氏:僕はSAPというグローバル企業の一員であるとともに、SAPジャパンの社員です。SAPジャパンのミッションは「日本企業の生産性を上げて、世界でプレゼンスを発揮するためのお手伝いをすること」だと僕は捉えています。日本の大手企業が世界で戦っていくためには、グローバルのルールやトレンドを踏まえたシステムを導入していくことで業務を標準化することが重要だし、マストでしょう。だからこそ、SAPがグローバルスタンダードのソリューションを提供することには意味があるし、グローバルの知見を持つSAPにしかできない貢献の形はたくさんあると思っています。

SAPジャパン株式会社 稲垣 利明氏

―――弊社が提供する「テックタッチ」は、稲垣さんの管轄であるSAPのクラウド製品と共に活用しているユーザーもいますよね。様々な業務システムにおいて、操作につまずきやすい部分にガイド・ナビゲーションを設定することで、誰でもシステムを使いこなせるようにサポートする「テックタッチ」を、稲垣さんはどう評価されますか。

テックタッチ株式会社 井無田 仲

稲垣氏:日本企業がDXを推進するために必要な各論のケアを良く分かっているなと感じました。というのも、グローバルスタンダードを提供するのがSAPの価値だという思いは揺るぎませんが、一方で、目の前のお客様の使いやすさや導入のしやすさという意味では、個別の細かなサポートが必要なことも実感していました。お客様が実際にSAPのシステムを使いこなして価値を感じてもらうためのラストワンマイルを、日本のユーザーについて良く分かっているテックタッチが担ってくれるのは非常に心強いですね。DXを推進したい日本企業と相性が良いプロダクトだと思います。

―――ありがとうございます。テックタッチが提供している主な価値は、DXを成功させるための「How(どうやるか)」を強化することです。ユーザーにいかにストレスなく使ってもらうか。それがDXの成否を分けるポイントのひとつだと思うんです。

稲垣氏:本当にそうですね。SAPでは、DXを単なるITプロジェクトではなく経営改革の一環というつもりで企業に向き合っています。だからこそ、「Why(なぜやるか)」「What(何をやるか)」については経営層やプロジェクトの責任者の皆さんとたくさん議論していきますが、実際の導入フェーズにおけるHowはSAPだけでは行き届かなかった部分もありました。その意味でテックタッチへの期待は大きいです。

日本のユーザーはもちろん、世界中のユーザーに価値提供できるように

―――テックタッチは、SAPが運営するデジタルマーケットプレイス「SAP Store」でもリリースされており、SAP Storeを通じて日本だけでなく世界中のユーザーに提供しています。SAP Storeというチャネルを通じて、私たちとSAPはどのような連携ができると良いでしょうか。

稲垣氏:SAP Storeは、SAP製品を補完するようなパートナー企業のアプリケーションを集めた場所で、参画しているSAP Storeパートナーはすでに2,000~3,000という規模で存在します。しかし、日本発で提供されているものはまだ数が少ないのが現状です。僕個人としては、ここに日本発のアプリケーションや、日本のスタートアップをもっともっと増やしていきたいんですよね。日本のお客様の立場に立って考えてみても、自分たちのことを分かってくれる人達によって作られた製品がたくさん並ぶストアの方が良いことは、論を待ちません。

テックタッチは日本におけるSAP Storeパートナーのファーストランナーとも言える存在。日本のパートナーといえば真っ先に社名が挙がる会社のひとつです。ぜひ、SAP Storeにおける日本のスタートアップ企業の成功事例になってほしい。SAP Store全体の活性化につながるような活躍を期待しています。

―――なるほど。私たちのような日本のスタートアップ企業が続々と参画し、日本のユーザーに向けた品揃えが増えれば、日本企業へ提供できる価値が高まるということですね。

稲垣氏:そうですね。一方で、テックタッチが日本国内でしか通用しないアプリケーションだとも思っていません。グローバル共通でテックタッチを活用するメリットもあるはず。そうした日本発の価値をSAP Storeを通じて発信し、テックタッチの販路が広がるきっかけになれたら嬉しいですね。それは、SAPにもテックタッチにもユーザーにもメリットのある、とても良い関係だと思うんです。

―――そんな風に言ってもらえて、私たちも嬉しいです。

稲垣氏:日本の良さを世界に発信することにもなりますし、僕は日本のスタートアップが世界を相手にしながら成長していく姿を応援したい。というのも、僕が社会人として働いてきた20年の間に、世界経済における日本の存在感が小さくなってしまったことが個人的にはすごく悔しくて…。だからこそ、SAP Storeで日本のパートナーが活躍することは、その巻き返しにもつながるはずだと信じているんです。日本のお客様に向けてはもちろん、世界中のお客様に価値を提供していくような連携を、SAPとテックタッチで実現できたら良いですね。


SAPジャパン株式会社の稲垣さま、ご協力ありがとうございました!
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